シャーロック・ホームズの宿敵として知られるモリアーティ教授が主人公の「憂国のモリアーティ」は、読み手の視点を変え、深いテーマとスリリングな展開でファンを楽しませてくれます。
ここでは、そんな「憂国のモリアーティ」の魅力を紹介していきますので参考にしてください。
憂国のモリアーティとは？
「憂国のモリアーティ」は、原作「シャーロック・ホームズ」シリーズに登場する宿敵、ジェームズ・モリアーティ教授に焦点を当てた作品です。
ホームズと敵対する「犯罪卿」として知られるモリアーティ教授ですが、この作品では社会の不平等や腐敗に立ち向かうダークヒーローとして暗躍する姿が描かれています。
画像引用：ジャンプSQ.『憂国のモリアーティ』
あらすじ
物語は、19世紀のイギリスを舞台に、モリアーティ一家がいかにしてイギリスの不平等を正すために暗躍するかを描きます。
主人公ウィリアム・ジェームズ・モリアーティは、社会の腐敗を根本から変えることを目的とし、犯罪を通してその目標を達成しようとします。
何をしても逮捕されないモリアーティはダークヒーローのようなかっこよさがありますね！
主人公はホームズの敵「ウィリアム・ジェームズ・モリアーティ」
ウィリアム・ジェームズ・モリアーティは、知能とカリスマ性を持ち合わせた人物で、社会の矛盾と、その不平等を正すためさまざまな犯罪を計画します。
彼の行動は、ただの悪役ではなく、ある種の「正義」を追求する姿が描かれています。
漫画では第一部完結
漫画版「憂国のモリアーティ」では、2023年1月に第一部が完結しました。
コミックスでは19巻で第一部完結です。
第二部は、2025年1月から開始予定ですので、今のうちに第一部を読破しておきましょう。
画像引用：ジャンプSQ.『憂国のモリアーティ』
憂国のモリアーティを読むべき理由5選
憂国のモリアーティは、単なる推理漫画ではなく、社会批判や人間ドラマを描いた作品です。
ここでおすすめの理由を5つ紹介しますので、参考にしてください。
ストーリーの深さと社会批判の描写
物語は、単に謎解きを楽しむだけでなく、19世紀英国の階級社会や不平等に対する鋭い批判を含んでいます。
モリアーティがなぜ犯罪に手を染めるのか、その背景がしっかりと描かれ、彼の行動がただの悪事ではないことが理解できます。
綿密に描かれたキャラクター
主要キャラクターのモリアーティやホームズだけでなく、それぞれの仲間まで緻密に描かれたキャラクターが物語にさらに深みをあたえてくれます。
とくに、原作でも活躍するモラン大佐やアイリーンなどの登場人物の描写も細かいので、どのキャラクターにも魅力がいっぱいです。
画像引用：ジャンプSQ.『憂国のモリアーティ』
美しい作画
漫画では、話が面白いだけでなく、素敵な絵かどうかも重要なポイントです。
どの登場人物も綺麗に書かれていて、魅力的です。
さらに、背景も細かく書き込まれていて、19世紀のイギリスにのめり込みそうになるでしょう。
緻密な謎解き
推理小説ファンにはたまらない緻密な謎解きも、この作品の大きな魅力です。
モリアーティの計画や、シャーロックとの対決が物語を通して張り巡らされています。
英国文学とシャーロック・ホームズの世界観を楽しめる
原作「シャーロック・ホームズ」の流れを守りつつも、新たな視点で物語が展開される点が魅力的です。
シャーロック・ホームズだけでなく、他の作品も反映されていますので、聞き慣れた登場人物やシーンがさまざまなところに散りばめられています。
憂国のモリアーティをさらに楽しむためのポイント
この作品をさらに楽しむためには、いくつかのポイントを押さえておくことをおすすめします。
作品に関連するポイントを知っておくことで、より深く作品の世界に入り込むことができるでしょう。
シャーロック・ホームズシリーズとの関連性を知る
原作「シャーロック・ホームズ」シリーズを読んでおくことで、キャラクターの関係性や事件の背景がより理解しやすくなります。
キャラクターがたくさん出てくるので、かんたんでもいいので把握しておきましょう。
英国文化や歴史を学んでおく
19世紀の英国社会や文化を知っておくことで、物語に登場する階級社会の描写や、政治的背景がより理解できるようになります。
とくに、当時の階級差や貧富の差が、モリアーティが犯罪卿になる大きなきっかけになりますので、かんたんな知識を確認しておきましょう。
アニメ版と漫画版の違いを楽しむ
アニメ版では、漫画にはない独自の演出やキャラクターの動きが追加されています。
とくにアクションシーンや心理的な駆け引きが、アニメならではの迫力で描かれているので、漫画とは別のものとして楽しんでください。
動画引用：ジャンプSQ.『憂国のモリアーティ』
憂国のモリアーティの見どころエピソード5選
憂国のモリアーティには、印象に残るエピソードがたくさんあります。
ここでは独断と偏見で5つのエピソードをネタバレなしで紹介しますので参考にしてください。
ウィリアムの過去
モリアーティという犯罪卿がどのようにして登場するのか、その信念ときっかけを描いているエピソードは必見です。
このエピソードのおかげで、「モリアーティ=悪」という単純な理解はできなくなってしまいます。
シャーロックとの初対面
シャーロックとモリアーティが初めて顔を合わせるシーンは、物語の中でもとくに印象的なエピソードです。
二人の頭脳戦が始まるこの場面は、ファンにはたまらない瞬間ですね。
国家を揺るがす巨大な陰謀が明かされる瞬間
モリアーティが計画する国家規模の陰謀が明かされる瞬間は、物語全体のクライマックスです。
読者はそのスケールの大きさに驚かされるでしょう。
モリアーティ家の絆が試されるシーン
兄弟の絆が試されるシーンは、物語の感動的な部分でもあります。
ウィリアムと兄弟の関係性が、物語にさらに深みをあたえてくれます。
画像引用：ジャンプSQ.『憂国のモリアーティ』
アイリーンの結末
原作の「シャーロック・ホームズ」に登場するアイリーンの結末は、憂国のモリアーティオリジナルエピソードです。
この結末には誰もが驚くこと間違いなしです！
他にも、ホームズが逮捕されてしまうエピソードや、モラン大佐の過去エピソードもおすすめです！
まとめ：憂国のモリアーティの魅力はいつまでも続く
ここまで憂国のモリアーティについて解説してきました。
読み進めていくうちに、それぞれのキャラクターがもつ魅力に引き込まれて、いつの間にかどんどん巻数が進んでしまうでしょう。
第一部は綺麗に完結しました。
このあと、第二部が始まる予定ですので、モリアーティの魅力をこれからも楽しむことができそうですね。
