ネクタイの起源はクロアチアの兵士だった。首の布が礼装になるまで

ネクタイの起源はクロアチアの兵士だった。首の布が礼装になるまで

ネクタイは、機能だけを考えればほとんど意味のない布です。

それが世界中の礼装になった経緯をたどると、17世紀のヨーロッパに行き着きます。

目次

実は、クロアチア兵の首布が始まりとされる

17世紀、フランスに雇われたクロアチア出身の傭兵たちが、首に布を巻いていました。

その姿がパリで注目され、貴族たちが真似をするようになります。フランス語でネクタイを意味する「クラヴァット(cravate)」は、クロアチア人を指す言葉に由来するとされています。

軍装の一部だったものが、宮廷のファッションとして輸入された形です。

実用品から装飾品へ

もともとの首布には、襟元を保護したり防寒したりという実用的な役割がありました。

ところが流行するにつれて、素材はレースや絹に変わり、結び方が複雑になっていきます。実用性が失われる代わりに「手間をかけている」こと自体が価値になった。装飾品が生まれるときの、典型的な道筋です。

現在の細長い形になったのは19世紀以降のこと。動きやすい服装が求められるようになり、簡略化された結果です。

おまけ:クロアチアには「ネクタイの日」がある

クロアチアでは10月18日がネクタイの日とされています。

自国が発祥だという意識が強く、記念日として定着しているそうです。日本人が毎朝しめている布が、東欧の小国の誇りになっている。少し不思議な話です。

明日、こう話せる

ネクタイを直しているときに使えます。「これ、もともとクロアチアの兵隊が首に巻いてた布なんだよ」。

「フランス語のクラヴァットってクロアチア人って意味らしい」まで言うと、由来としてきれいにまとまります。

参考

  • ネクタイの歴史に関する服飾史の解説
  • クラヴァットの語源に関する資料
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次