鉛筆もビールも、まとめて売るときは12本。
10進法を使っているのに、なぜ12でまとめるのか。理由は単純で、12のほうが便利だからです。
目次
実は、12は圧倒的に割り切れる
10と12の約数を並べると差は歴然です。
| 数 | 約数 |
|—|—|
| 10 | 1, 2, 5, 10 |
| 12 | 1, 2, 3, 4, 6, 12 |
10は3で割れません。4でも割れない。12なら半分、3分の1、4分の1、6分の1がすべて整数になります。
物を分け合う場面では、この差がそのまま実用性の差になります。市場で商品を量り売りしていた時代、12という単位はとても扱いやすかったわけです。
時間も角度も12の倍数でできている
12の便利さは、身のまわりの単位に今も残っています。
- 1日は24時間(12の倍数)
- 1時間は60分、1分は60秒(60は12でも割れる)
- 円は360度(12でも割れる)
- 1年は12か月
いずれも「細かく分けたい」ものばかりです。10進法が広まったあとも、これらだけは12系のまま残りました。
おまけ:グロスは12ダース
12をさらに12倍した144個の単位を「グロス」と呼びます。
さらにその12倍、1728個は「グレートグロス」。かつて12を基本にした数え方がどれだけ根を張っていたかがわかります。
明日、こう話せる
鉛筆やビールを箱で買うときに使えます。「12でまとめるのは、3でも4でも割れるからなんだよ」。
「時計が12なのも1年が12か月なのも同じ理由」と広げると、話が大きくなります。
参考
- 十二進法に関する数学史の解説
- 度量衡の歴史に関する資料
