せんべい、おかき、あられ。
どれも米から作る、しょっぱい菓子ですよね。違いは大きさだろう、くらいに思っていました。大きいのがせんべいで、小さいのがあられ、と。
分かれ目は、お米の種類でした。
せんべいだけ、使う米が違う
全国米菓工業組合の公式サイトに、はっきり書かれています。
- うるち米を原料とする米菓 … おせんべい
- もち米を原料とする米菓 … あられ、おかき
うるち米は、毎日炊いて食べているごはんの米です。もち米は、餅やおこわになるほうですね。
つまりせんべいは「ごはんの菓子」、あられとおかきは「お餅の菓子」。同じ棚に並んでいますが、出発点から別物でした。
食感の違いも、ここから来ています。もち米の製品はソフトで口どけがよく、うるち米の製品は、かたいものからやわらかいものまで幅が広い。
言われてみれば、あられを噛んだときのあの軽さは、お餅を揚げたときの感じに近いですよね。
売り場で迷ったときは、袋の裏を見れば分かります。原材料の最初に「うるち米」とあればせんべい、「もち米」ならあられかおかき。それだけのことでした。
おかきとあられは、同じもの
では、あられとおかきは何が違うのか。
同じものです。原料も作り方も変わりません。
違うのは大きさだけ。組合の説明では、もち米を原料とし、小型のものを「あられ」、大型のものを「おかき」といいます。
ここで気になるのが、何センチから大きいのか、という点です。調べてみました。
数値の基準は、どこにも書かれていません。
公式の文言は「小型」「大型」のみ。製菓メーカーの説明を見ても、大きさで名称を区別している、とあるだけでした。境界線は、引かれていないわけですね。
さらにややこしいのが地域差です。「あられ」は関東、「おかき」は関西で広まった呼び方とされ、関西では小さいものもおかきと呼ぶことがあるそうです。
同じ菓子が、東と西で名前を変える。基準がないのも当然かもしれません。
おまけ:柿の種は「あられ」に入っている
組合のサイトには、分類ごとに商品名が並べてあります。これが分かりやすいので、覗いてみてください。
あられ・おかきの欄には、こうあります。
小鬼、鬼あられ、のり巻、げんこつ、品川巻、柿の種、おかき。
柿の種が入っています。もち米でできているので、分類上はあられの仲間というわけですね。
おせんべいの欄のほうは、厚焼き、のり、薄焼き、ざらめ、揚げ、サラダ、米つぶ、さとう、ぬれ。
メーカーが挙げている例も具体的でした。うるち米だから「ばかうけ」はせんべい。もち米の製品は、あられとおかきの側に分類されています。
売り場では隣どうしに置かれていても、分類の上では別の列に並んでいる。そう思って棚を眺めると、少し景色が変わります。
明日、こう話せる
お茶うけの袋を開けたときが出番です。
「せんべいとおかきって、何が違うと思う?」
たいてい「大きさでしょ」と返ってきます。私もそう思っていました。
「米が違うんだって。せんべいはうるち米で、普通のごはんと同じ。おかきとあられはもち米」
そして最後にこれを足します。
「だから柿の種は、分類だとあられなんだよ。あと、あられとおかきは同じもので、小さいか大きいかの違いだけ。何センチからって決まりはないらしい」
袋をひっくり返して原材料を見れば、その場で確かめられます。
