レジでバーコードを読み取ると、画面に金額が出ます。
あの縞模様に値段が書き込まれている。そう思っている人は多いはずです。私もそう思っていました。
入っていません。書かれているのは、商品を識別する番号だけです。
縞が表しているのは、13桁の数字
日本で使われているバーコードは、13桁の数字を線の太さで表現したものです。
内訳はこうなっています。
- 最初の2桁:国コード(日本は45または49)
- 続く数桁:メーカーを表す番号
- 続く数桁:商品を表す番号
- 最後の1桁:読み取りミスを検出するための数字
どこにも価格の欄がありません。
証拠は簡単に確認できます。バーコードの下に印刷されている数字。あれがそのまま縞になっているだけです。もし値段が入っているなら、そこに金額が並んでいるはずですよね。
値段は、お店のコンピュータの中にある
ではどうやって金額が出るのか。
レジは読み取った番号を店のデータベースに問い合わせ、「この番号の商品はいくら」という情報を受け取っています。
値段を持っているのは商品ではなく、お店のほうです。
バーコードが読めないとき、店員さんが下の数字を手で打ち込むことがありますよね。あれも同じで、番号さえ伝われば値段は出てきます。
おまけ:だからセールが成立する
この仕組みには、はっきりした利点があります。
同じ商品なのに店によって値段が違うのは、番号が同じでも参照する価格が違うからです。
タイムセールで値下げできるのも、商品に一切触れずデータベースの数字を書き換えるだけで済むからです。
もしバーコードに値段が入っていたら、値下げのたびに全商品のラベルを貼り替えなければなりません。夕方のスーパーが成立しなくなります。
ちなみに最後の1桁は、他の12桁から計算で導き出せる数字です。読み取りを間違えると計算が合わなくなるので、レジが「今の読み取りは失敗」と判断できる。地味ですが、よくできた仕組みです。
明日、こう話せる
レジ待ちの列に並んでいるときが出番です。
「バーコードって、値段が入ってると思われがちだけど、実は商品番号しか入ってないんだよ」
「値段はお店のパソコンの中。だから同じ商品でも店ごとに値段が違うし、セールもすぐできる」
日常のちょっとした疑問が片づく話は、聞いた相手の反応がいいです。
参考
- JANコード(GTIN-13)の構成に関する流通コード関連機関の解説
- POSシステムにおける価格管理の仕組みに関する資料
